ガングリオン

関節包、靱帯、腱鞘から発生するふくろ状の腫瘍のようなもので、内容はゼリー状の粘液様物質がたまって固まったものです。若い女性の手部に多く発生し、大豆ほどの大きさから親指頭大の大きさに膨隆します。とくに手関節の背側に多くみられます。決して悪性のものではありません。

ふつうは痛みのない腫れものに気づくものです。この腫れものは大きくなると痛みが出ることもありが、小さくとも指屈筋腱の腱鞘部のガングリオンは痛いものです。診断を確実にするには、腫瘤に注射針を刺し内容物を吸引してみます。

痛みがなく、外見を気にしなければ、そのまま放置してもかまいません。痛むときには、腫瘤を押しつぶすか、注射針を刺し内容物を吸引します。再発をくり返したり、腫瘤が神経を圧迫するようなら摘出手術が行なわれます。