変形性関節症
関節の老化現象や使いすぎなどで、関節の表面がすりへって痛みや運動障害をおこす病気です。原因により、一次性変形性関節症と二次性変形性関節症に分けられます。前者は、老化現象のような特別な原因がなしに、中年以後、更年期に多発するものであり、後者は青年期も発症するもので、化膿性関節炎、骨折、脱臼などを経過した後に、これらが治りきらないところに無理な力が加わっておこるものです。いずれの場合も、変形性関節症にかかりやすい関節は、体重がかかり、酷使される膝関節、股関節(下肢の付け根の関節)や指関節です。
膝関節では、階段を降りる時には体重の7倍の力が加わり、股関節では立っていると体重の4~5倍の力が加わるとされています。そこで、中年以上のふとった人の膝や股関節、 力士の膝や腰椎、ピアニストやタイピストの指、野球選手の肘などがかかりやすいわけです。
症状・診断
アキレス腱の周囲が腫れて、触ると強い痛みがあります。そして痛みのため走ることが出来なくなります。
治療
運動の後にアキレス腱部に痛みを感じたら、局所の冷却療法を行います。 その後は、鎮痛消炎剤の内服やステロイドの局所への注射が痛みを和らげますが、 アキレス腱に負担がかからないように、ギブス包帯で足首を固定して2~3週間の安 静を保ちます。痛みが消えたらマッサージや温熱療法を行いながら、アキレス腱に無理な負担がかからないように運動を徐々に増やしていきます。この病気は、こじれるとなかなか痛みが取れ難いものです。