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  • 腰痛といっても、その姿は多種多様です。腰部の鈍痛、放散痛、電撃痛などの痛みや、腰を動かした時の痛みや安静時の痛みなどさまざまです。
    また、部位的には坐骨神経痛といわれる殿部痛、大腿部痛、下肢痛をともなうこともあります。つまり腰の骨(腰椎)やその周辺に何らかの異常が発生して、その周辺神経が刺激されて生じる痛みが腰痛や坐骨神経痛です。この腰痛症や坐骨神経痛はよく病気の名前として使われることがありますが、けっして病名ではなくいろいろな腰の病気の症状なのです。
    この腰痛をおこす原因は沢山あります。内科や産婦人科や泌尿器科の病気が原因で起こることもあり注意する必要がありますが、ここでは、整形外科に関係する日常多くみる腰痛を訴える病気にはどんなものがあるか、腰痛の発生する年齢との関係からみてみましょう。
  • 青年・壮年とは何歳あたりなのかが問題ですが、「広辞苑」には、青年は『14、5歳から24、5歳の男子をいう』、中年を『青年と老年との中間の年頃、40歳前後の元気旺盛の頃。壮年。』と書いてあります。従って、青年期・壮年期とは、14歳から40歳前後の元気旺盛で働き盛りとなります。この時期から、良く耳にするギックリ腰が頻繁におこります。
    その理由は、ほとんどの脊椎動物は4本の足で歩いていますが、ヒトは4本の足で歩いていた時代から、長い間にさまざまに変化しながら発達し、起立位で歩くようになったことによります。起立すると、腰椎は重い頭やからだを支えることになります。そのために背骨は身体の中でも比較的早く20歳代から老化変性が始まることとなり、種々な腰痛を発生することとなります。