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  • 首の病気には、朝起きたとき、突然首を動かすことが出来ないほどに首に激痛が発生するものもありますが、多くは徐々に発生し、いつ発生したか気づかないものです。
    一般に、首の病気でみられる自覚症状は、肩こり、手のシビレ感、上腕・前腕の痛み、頚部の痛み、後頭部の痛み、肩甲部の痛み、前胸部の痛み、重い物や軽いものでも、たとえばハンドバックなどを長時間持った時の上肢ことに手指の痛みとシビレ感などであります。これらの症状は、姿勢により変化したり、持続性であったり、固定性であったり、次第に増強するもの、一進一退するものなど多様であります。
    また、首・肩・腕の痛とシビレは、首や肩関節の病気でなくとも、狭心症、血圧が高い場合も低い場合でも、それに脳腫瘍や脳出血などでも発生することがあります。従ってこれらの症状が続く場合には、内科的な検査を受けることも大切です。

    原因は脊髄膜炎、頸椎椎間板ヘルニア、椎間孔狭小、前斜角筋症候群、脊髄神経根炎などいろいろです。首・肩の筋肉痛、こわばり感、上肢の脱力感、手指のしびれなどが現われます(狭義の頸・肩・腕症候群)。治療は対症療法で、温熱療法、運動療法、薬物療法などです。br/>
    このほか、胸郭出口症候群といって、胸郭の肩関節の近くから上肢へいく神経や血管が出るところが、筋肉、筋膜、腱、鎖骨、胸骨(肋骨)などで圧迫されて、血流の循環障害から痛み、手指のしびれの症状が現われることがあります。この症候群の原因は、運動不足、肥満、骨格の変形などが考えられます。肩すくめ運動の励行、腕を上げるとき使う肩や首の筋肉の強化運動、首・肩関節の軽い自動運動(他人の手を借りないで自分で行なう運動)などをつづけるのが効果的です。