4Kg程の重さの頭を支えている首の骨は、腰の骨と同じように運動性に富むところから老化現象を起こしやすい部位でありますが、腰の骨と首の骨の構造上の違いから、腰の病気が急激に症状を起こすのに比べ、首の病気は徐々に起こることが多いものです。そして、首の病気はそれぞれ、頚・肩・腕に放散する痛みやシビレ感・知覚鈍麻、不全麻痺など全く相似た症状を現します。
中年以後の首の病気に起こる症状をみますと、徐々に進行する頚部の運動制限と肩こり、運動をするとゴリゴリ音がして、鈍痛を覚え、また、多くは首の前側や後側・肩に痛みを覚えて手指のシビレ感を訴えます。椎体の変形が進行して脊髄神経の走る管の中に骨棘が大きく突出したり、靭帯が骨化したりしますと脊髄の圧迫症状が発生して、頚椎の運動制限が起こり、ときには咳きやクシャミをしたり、首を後ろに反らせると両側の上下肢の放散する痛みやシビレがおこり、また、手指の細かい動きがやり難くなったり、歩行障害もおこしたります。また、脊椎骨粗鬆症や変形性脊椎症などで背中が曲がり猫背になってしまうと、重い頭が前に倒れてしまうため、それを支えるために首の後ろの筋肉が常に緊張を続け、疲労して首の痛みや肩こりが起こります。
徐々に進行する頚部の運動制限と肩こり、運動をするとゴリゴリ音がして、鈍痛を覚える
首の前側や後側・肩に痛みを覚え、手指のシビレ感を訴える
頚椎の運動制限が起こり、ときには咳きやクシャミをしたり、首を後ろに反らせると両側の上下肢の放散する痛みやシビレがおこり、また、手指の細かい動きがやり難くなったり、歩行障害もおこる
早朝に肩の痛みを覚え、安眠を妨げるほどの肩の痛みを覚え、痛みは上腕から前腕の外側に放散する
猫背になってしまうと、重い頭が前に倒れてしまうため、それを支えるために首の後ろの筋肉が常に緊張を続けて疲労して、首の痛みや肩こりが起こる